令和3年度以前知事記者会見

2025年1月28日(火)


知事発表項目(金谷御前崎連絡道路概成)、幹事社質問(通常国会への期待)
一般質問(副知事人事案の調整状況、遠州灘海浜公園整備に関する協議会への期待、コンプライアンスに対する知事の見解)
一般質問(遠州灘海浜公園新野球場関連、静岡県中期財政計画)
一般質問(リニア中央新幹線関連、大阪万博会場視察に関する所感)

知事発表項目(金谷御前崎連絡道路概成)、幹事社質問(通常国会への期待)

(知事)

よろしくお願いします。

私からは今日、報告は1点でございます。地域高規格道路、金谷御前崎連絡道路が概成をしたということについてでございます。概成というのは、概ね完成をしたということであります。

国道473号、金谷相良道路2工区が、3月29日土曜日に開通し、地域高規格道路金谷御前崎連絡道路が概成をいたします。

金谷御前崎連絡道路は、国道1号や富士山静岡空港、東名高速道路、御前崎港を南北に接続をし、本県の陸・海・空の交通ネットワークを形成する重要な地域高規格道路でございます。

金谷相良道路2工区が完成、開通し、国道1号から御前崎港まで一体的に繋がることで、富士山静岡空港、御前崎港の利活用促進や、沿線への企業進出の促進など、周辺地域の発展に大きく寄与するものと期待をしております。

開通に先立ち、3月29日13時から、静岡県と御前崎大井川、失礼、御前崎奥大井連絡道路整備促進期成同盟会の共催で、島田市金谷体育センターにおきまして開通式典を開催いたします。その後、今回開通する区間の本線上におきまして、はさみ入れ式などの記念行事を実施をいたします。

また、開通前のプレイベントとして、2月23日に、金谷相良道路2工区をコースの一部とするJRさわやかウォーキングを、JR東海とのコラボレーションにより開催をいたします。

開通後には歩くことができない本線上を散策できる貴重な機会であり、多くの方に金谷御前崎連絡道路の概成を実感していただきたいと考えております。

私からは以上でございます。

 

(幹事社)

ありがとうございます。ただいまの知事の発表について質問のある社はお願いします。

では、ないようですので、幹事社から1問、質問させていただきます。少数与党の石破政権が初めて臨む通常国会が24日に召集されましたが、党の協力なしに予算や法案が可決できない中で、来年度予算案や選択的夫婦別姓など、数々の課題があるかと思います。

県民の生活に直結する内容もあるかと思いますが、今回の通常国会では、どのような審議を期待されるか、教えていただきたいです。

 

(知事)

与野党伯仲ということで、緊張したですね、国会運営がなされていくんではないかなというふうに思います。

そうした中で、年収103万円の壁でありますとか、高校のですね、授業料無償化でありますとか、かなりこれ国や、地方のですね、財政に大きな影響与えるようなテーマがですね、多いというふうに感じております。

ぜひですね、各党とも、そうした財政についてもですね、責任を持ったですね、議論をしていただきたいなというふうに考えております。




一般質問(副知事人事案の調整状況、遠州灘海浜公園整備に関する協議会への期待、コンプライアンスに対する知事の見解)

(幹事社)

ありがとうございます。ただいまの幹事社質問に関する回答について、質問のある方はお願いします。

それではその他の質問のある社は挙手をお願いします。

朝日テレビさんお願いします。

 

(記者)

静岡朝日テレビです。副知事の人事案についてお尋ねしたいです。

森副知事、増井副知事の両副知事が辞任の意向を示したとの情報があります。どういった経緯で辞任の意思を知ることになったのか、任期はいつまでなのかも含め、現状、知事の把握している情報を教えてください。

 

(知事)

これ副知事と私の関係に関することであり、また、人事に関することでございますので、現時点ではですね、そうしたことに対する回答は差し控えさせていただきたいと思います。

 

(記者)

一部報道では、両副知事が辞任、辞表を提出したという報道がありますけれども、今後、人事案を議会で提出することになると思いますが、選定の状況も含め、新副知事就任に向けてのスケジュール感がもし教えていただけるようであれば。

 

(知事)

今議会へ、副知事案をですね、提案をする予定になっておりますけども、中身につきましては、まだこれから議会にお諮りをするところでございますので、回答は差し控えさせていただきたいと思います。

 

(記者)

ありがとうございます。ごめんなさい、もし答えられないようであれば結構なんですけれども、新たな副知事を選定する際に重視すること、期待することや求めることについて、何か今教えていただけることがあれば。

 

(知事)

はい、それもしっかりと議会に御説明した後にですね、タイミングを見て皆様にも御説明したいと思いますが、現時点では、回答は差し控えさせていただきたいと思います。

 

(幹事社)

同様の副知事案に関する質問があれば、挙手をお願いします。

じゃあ、無いようですので他の質問があればお願いします。読売新聞さんお願いします。

 

(記者)

読売新聞です。よろしくお願いします。本日なんですけれども、浜松市の遠州灘海浜公園整備の関係で、新野球場についての協議会が、初会合が開かれる予定ですけれども、野球場を巡ってはですね、規模や構造、負担のあり方などについて、これからこの協議会で、関係者らと協議していくことになるかと思うんですけども、計画を決めていくまでのスピード感等も含めてですね、協議会に期待することがあれば御所感をお願いします。

 

(知事)

はい。スピード感といういうよりもですね、やっぱりきちっとこれは、いろんな課題がたくさんありますので、これについて真摯に、議論をしていかなければいけませんので、前にも申しました通り、かなり難しい方程式を解くようなものでございますので、費用の負担をどうするかとかですね、民間の関わり方も含めてですね、これ相当いろいろ議論をする必要があると思いますので、そこは丁寧に、浜松市さんやですね民間の方も含めて、議論を進めていきたいというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございます。話題変わってなんですけれども、ニュースで報じられてます、フジテレビの問題についてなんですけれども、タレントらとの接待に局が関与したと一部で報じられて、経営陣が退陣する、退陣を表明する事態に発展してると思うんですけども、知事、一連の顛末をニュースとか、御覧になられていてどのように見られているかっていうのと、あとその点何かあればっていうのと、静岡県の方でもですね、ハラスメントの防止等に関してですね、県民とか企業に対して、啓発などを実施してると思うんですけれども、長く自治体経営に携わってきて、知事としてその点で意識している点とか、気にかけている点とかがあれば、何か御所感あれば伺えますか。

 

(知事)

今回案件もそうですけども、今ハラスメントも含めてですけども、やっぱり相当コンプライアンスに対してですね、世間の目も厳しくなってますし、我々、組織運営をしていく者にとってはですね、そこは十分に注意をしていかなければいけないなというふうに思っております。昔は許されたようなことでもですね、今、かなり細心の注意を払っていかなければいけないなということをですね、こうした事案が起こるたびにですね、感じているところでございます。

 

(記者)

ありがとうございます。




一般質問(遠州灘海浜公園新野球場関連、静岡県中期財政計画)

(幹事社)

他に質問があればお願いします。

NHKさん、お願いします。

 

(記者)

NHKです。お願いします。2点ありまして、まず先ほどの読売さんの関連で、野球場の協議会の関係なんですけれども、今、知事難しい課題があるというお話ありましたけれども、何が一番課題と捉えてらっしゃって、ハードルとして高いと感じてらっしゃるものを教えてください。

 

(知事)

はい。まずは、今、基本的な3案がありましてそれを中心にですね、これから規模を、中身含めて決めていかなければいけないしそこにはですね、やっぱりあの費用負担の問題ってのは非常に大きいと思うんですね。

今、非常に建設費も高騰している状況でございますし、財政状況も厳しい中にあってですね、これをどういうふうにクリアしていくのかというところがですね、一番の争点になってくるんではないかなというふうに思います。

 

(記者)

知事選も含めてですけれども、これまで多目的ドーム型について、知事もかなり意欲的に御発言されていらっしゃいましたけれども、今も、そのドーム型を整備したいという御意思は変わらないという理解でよろしいでしょうか。

 

(知事)

ドームにすればですね、かなりいろいろ、使い方が非常に広がるということも理解はできますけれども、一方でですね、相当に、これ費用がかさむということで、おそらくこれから再算定すればですね、370億という想定以上の、また費用がかさむ可能性もありますし、その辺をどうクリアするかということがですね、これは最大の課題だというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございます。

あと話変わってなんですけれども、知事が策定を表明されている中期財政計画についてなんですけれども、現在の庁内での検討状況と、あと、いつごろ公表するかっていうところ、もし教えていただければお願いします。

 

(知事)

今、中身、時期も含めてですね、検討しておりますので、それ固まり次第、皆様にもしっかりと御説明していきたいというふうに思います。

 

(記者)

そう遠くはないというお話を先日してらっしゃったと思うんですけれども、今年度中には出していただけるという形なんでしょうか。

 

(知事)

もう今年度中というか、時期的にはスピード感持ってやっていきたいと思いますので、はい。それも含めて皆様にしっかり報告をさせていただきます。

 

(記者)

ありがとうございました。

 

(幹事社)

他に質問があればお願いします。日経新聞さんお願いします。

 

(記者)

日経新聞と申します。よろしくお願いいたします。野球場関連で質問させてください。1つ目が今の費用負担の話と再算定の話なんですが、今回370億円の費用想定というのが、22年の想定なので、3年経ってその間の物価高騰とかを踏まえると、確実に上がってるだろうということで、これ再選定の時期とかあるいはやり方っていうのは、知事としてどうどのくらいにやっていきたいってのはあるんですか。

 

(知事)

これは、これから協議会の中で決めていくことでありますので、今ここで私が申し上げることはございません。

 

(記者)

ありがとうございます。あともう1点がメイン球場以外の周辺の整備計画ですね。メイン球場以外にもアウトドア施設であったりですとか、合宿所、宿泊施設等を総合的に整備する計画かと思うんですけれども、この辺のメイン球場以外の費用負担に関しては、知事としてお考えがあれば伺ってもよろしいですか。

 

(知事)

ですから、そのことも含めて関係者同士、私が勝手に決めることはできませんので、浜松市さん含めて関係者の中で、しっかりそこは議論していただきたいと思います。

 

(記者)

ありがとうございます。あとすいません民間のノウハウを使うと、PFIが適当なんではないかというような、基本計画にはあったんですけれども、一方で県の他の箱物の整備計画、例えば県立中央図書館の件とかを見ていると、仮に計画が決まった場合でも、実際に作る人がいるのかというような問題も、場合によって起きるかなと思うんですが、この民間というのはどのような民間を呼び込むのか。例えばゼネコンであったりですとか、イベント会社であったりですとか、その辺は特に限定せずに、県として、あるいは協議会として声をかけていくというふうに。

 

(知事)

その辺で、関心を持つ、民間の企業さんもいらっしゃいますので、そこは、まずはですね、幅広く情報収集をしたりすることが必要になってくるかなというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございます。あとすいません、先ほどお話があった、中期の財政計画に関してなんですけれども、先日、日銀が金融政策決定会合で追加利上げをして、政策金利の誘導目標が0.5%になったかと思うんですが、約、政策金利が2倍になったということで、現状厳しい県の財政状況にあって、県債負担の、県債の金利負担が、またさらに一層高まるかと思うんですけれども、県の中期財政計画において、こういった今後の金利上昇とか、あるいは、要は長期金利ですね、10年債利回りの高騰とかこういうのも踏まえて考えていかれる。

 

(知事)

当然、金利の動向も踏まえてですね、そこも踏まえて、やはり計画は、作っていかなければいけないというふうには思っております。

 

(記者)

ちなみに、金利が高くなるってのは、もう県として何て言うんすかね、何かできることは少ないように思うんですけれども、金利上昇に向けた財政計画で、何か浜松市長時代の経験を生かしてお考えがあれば。財政スリム化に向けてお考えがあれば伺ってもいいですか。

 

(知事)

特に何か魔法のような手段はありませんので、やはり増えていく費用負担に対しては、しっかりそれに対してですね、備えをしていくということでありますので、例えば金利上昇に向けて基金を少し上乗せするとかですね、いろんなやり方あると思いますけれども、いずれにしろ足し算と引き算しかありませんので、はい。そうしたコストが増えていくことに対して、備えをしていくということに尽きると思います。




一般質問(リニア中央新幹線関連、大阪万博会場視察に関する所感)

(幹事社)

他にいらっしゃればお願いします。SBSさんお願いします。

 

(記者)

SBSテレビです。お願いします。リニアに関して2点伺います。明日、大井川の水の保全に向けた国の関わりを求めるため、大井川流域の首長が国交省の鉄道局長に要望活動を行う予定です。

この活動に対する知事の受け止めを教えてください。

 

(知事)

これは当然、流域の皆さんにとってはですね、国の関与を強く求めるというのは理解できますし、なんらかの形でですね、国に関わってもらうということは私も必要だと思ってますので、国へのですね、要請っていうのは、やっぱり繰り返し行っていくことが必要でありますので、今回、流域の皆さんが行かれるということについては、必要なことではないかなというふうには思います。

 

(記者)

ありがとうございます。今、知事も国の関与というのが必要というお話がありましたが、知事が考えるどういった関与の仕方が理想的なのか、お考えを教えてください。

 

(知事)

これは、最終的に残るのは国でありますので、全ての関係者ってのはこれからもうずっといなくなっていくわけですよね。ですから、国として将来的に何か不測の事態が起こったときに、しっかりそこは担保してくれる存在としてですね、国が何らかの関わりを持っていただくということが必要ではないかなと。JR東海さんも民間企業でありますから、今後どうなるかはわかりませんし、全ての首長さんもですね、全て変わっていくわけでありますので、そこはしっかりと組織としてのですね、担保を取っていくという意味では、国が関わっていくということが必要ではないかと思います。

 

(記者)

ありがとうございます。最後に今回は首長の皆さんが行かれますが、知事も実際に国交省に就任後すぐに行ったりとかっていう動きもされていましたが、今後もそういった。

 

(知事)

私自身も折に触れて、その必要性について訴えていきたいというふうに思います。

 

(記者)

ありがとうございます。

 

(幹事社)

他にいらっしゃいますでしょうか。

私から質問よろしいですか。先週末に、万博会場を視察されたかと思います。視察された所感と、視察のことで、視察をしたこと自体で、静岡県のブース出展に活かせることが何か、教えていただきたいです。

 

(知事)

静岡県の出展にどう生かすかってのは特にございませんでしたけれども、事前にいろいろとですね、御意見があったわけでありますけれども、もう直前でですね、かなり仕上がってきた万博会場を拝見させていただきまして、一定のやっぱり、私は効果というかですね、ということはあるんだろうなということは感じたところでございます。

 

(幹事社)

ちょっと難しい質問ですけども、様々な説明を受ける中で一番印象に残っていることというか、あれば教えていただきたいです。

 

(知事)

そうですね、今回は非常に、将来に向けていろいろ、命でありますとか、環境でありますとか、そうしたテーマがですね、それぞれの国、あるいは出展をされるところがですね、テーマごとにいろんな工夫をされた展示をされていくということで、大阪府さんの展示のところだけ御説明をいただきましたけれども、かなりいろいろですね、最先端の科学的な知見なんかを入れ込んだ、非常に興味深い展示がなされるという感じを受けましたので、そうしたものが万博会場の中で、いろんなところで見たり、体験したりできるということは、これ非常に、来た皆さんにとってもですね、有益ではないかなというふうに感じております。

 

(幹事社)

ありがとうございます。改めて他になければ。よろしいでしょうか。

以上で会見を終わります。ありがとうございました。

 

(知事)

どうもありがとうございました。